自転車のきゅうべえブログ

自転車のきゅうべえ各店のブログ

 

2018/02/12スタッフ日記

内装変速機のメンテナンスについて。

こんにちは、下鴨店の小野です。

一般車や、街乗りターゲットのスポーツバイクによく装備されている内装変速機、停車中でも変速できるうえメンテナンスも外装変速機に比べて簡単なので便利なものです。

KIMG1859.JPG一般軽快車に使用される内装3段変速機

ですが、機械である以上メンテンナンスは必要なもの、内装変速機も頻度は少ないとは言え必要なメンテナンスというものが存在します。

IMG_4272.JPG

それが、オーバーホール。こちらは変速機内部を分解した写真です。後輪の車軸内に密封された変速機構は外的環境の変化には強くなっていますが、駆動しているものである以上どうしても消耗します。その消耗を抑えているのがオイルとグリスなのですが、規定の年数経過ないし走行距離ごとに交換する必要があります。

コレを怠ってしまうと変速機の消耗が加速し、破損に至ります。メーカーにもよりますが概ね2年に一度、ないし5000キロ走行に一度の頻度で行う必要があります。

この頃は電動アシスト自転車に採用されていることも多いですが、電動アシスト自転車の大負荷にさらされているのでことさら破損するケースも多くなってきました。

KIMG1849.JPG

分解した部品は洗浄します。ベアリングやギアの隙間に入った汚れも故障の原因になりますのでブラシや超音波洗浄機を駆使して除去します。

KIMG1850.JPG

塗りつけるグリスは内装変速機専用グリス。外装変速機に比べ細かい部品が多いので、低粘度のグリスです。グリスと同時にミネラルオイルも塗布するので、耐油性にも優れたグリスです。

KIMG1851.JPG

フリーを支える大ベアリングを組み付ける順番を間違えると、再分解しなければいけませんので注意しましょう。内装変速機は3段でも3列のベアリングを内蔵しており、外装変速機用ハブの2列に比べて軸受が多くなっています。このため耐衝撃性にも地味に優れています。

KIMG1852.JPG

KIMG1853.JPG

駆動体(内部ユニット)を組み立てます。右から車軸、遊星歯車、内歯車、クラッチ、フリーになります。

KIMG1855.JPG

フリー内部にベアリングを入れて玉押しを閉めれば駆動体の組立は完了です。

KIMG1857.JPG

駆動体を組み立てた後は、内部にオイルを入れます。専用のミネラルオイルを入れた容器に漬け込み、浸透させます。

KIMG1860.JPG

ギアケースに駆動体を挿入し、左側のベアリング玉押しとロックナットで固定します。正常に組み付けられていればすぐに玉当たりが出るはずです(ガタがある場合などは組付けを間違えたかベアリング、ワンが消耗しています)。

KIMG1862.JPG

最後にスプロケットをCリングで固定します。

以上で完了です。

部品点数も多く、複雑な作業も多いですが、作業前と作業後では変速のスムーズさやハブ自体の回転抵抗に雲泥の差が出ますので、ぜひ一度お試しくださいませ。